臨床工学科

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臨床工学技士について

病院の中には様々な職種が仕事をしています。医師や看護師の他にも、診療放射線技師や臨床検査技師などの医師以外の診療補助に従事する医療技術者の事をメディカルスタッフ(コメディカル)と呼んでいます。
臨床工学技士はメディカルスタッフの一職種であり、現在の医療に不可欠な医療機器の安全確保や、有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。臨床工学技士の制度(国家資格)が出来たのは比較的新しく、1987年に制定されています。

当院における臨床工学技士の業務
血液浄化業務
血液浄化とは、血液内に蓄積された老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合にその機能を代行する治療で、血液透析、血漿交換、血液吸着など様々な血液浄化療法が存在します。当院では血液透析が中心に行われています。臨床工学技士は透析室スタッフと連携し、透析開始時の穿刺や人工透析装置の操作、治療中の装置確認等を行っています。また、装置のメンテナンス(点検や修理等)も行ない、装置を安全に使用出来るよう管理しています。さらに透析液の水質管理を徹底し、安全で安心な透析液の提供をおこなっています。 2_K8A9436(最新透析監視装置DCS-200Si).jpg
医療機器管理業務 
様々な分野で使用される医療機器を安全に使用してもらい、また機器の性能が維持できるように、定期的な保守や点検をおこなっています。また、新人看護師や院内スタッフを対象にした医療機器講習も開催しています。さらに医療機器安全管理委員会の開催や院内医療安全管理委員会へ参加をし、院内の医療安全に貢献しています。 2_K8A9439(ベッドサイドモニター).jpg
呼吸治療業務
肺の機能が働かなくなり、呼吸が十分に出来なくなった患者さんにその機能を代行するための人工呼吸器という装置が装着されます。安全に装置が使用されているか、装置に異常がないかなどを毎日ラウンドして確認をしています。また、人工呼吸器のメンテナンスもメーカと連携して定期的に行なっています。 2_K8A9453(人工呼吸器).jpg

手術室業務

手術で使用される麻酔器やモニター類の点検・管理や、手術中における器械出し業務を行っています。日々の手術において機器のトラブル対応を行い、安全に手術を行うことが出来るように務めています。